船出のとき QEII時代7つの海を越え・・・はしなかったけど。朔耶のQEII時代です ある日、会社の上司(アメリカ人)から借りた英字新聞の求人欄を熱心に眺めていた朔耶。 そこにすばらしい出物を発見。 なんと、あの、世界最大の豪華客船として超有名なクイーン・エリザベスII世号が、日本人の乗客のためのクルーズ・スタッフを探しているという。 これはおもしろそうだわ! 人生の円熟のときをむかえつつある現在の朔耶なら、おもしろいだけで人生を決めてはいかん、ということを知っているのですが、いかんせん、このときはまだ20代。当時は、酸いも甘いもわかったもんじゃありませんでしたからね。 一気に英文履歴書を書き上げ、ニューヨークのキュナード社におくりましたよ。 うまいこと書類審査を通って、次は面接です。 QEIIで働かれているNY在住の日本女性の方の、東京のマンションで面接を受けました。彼女は後に、「ウエルカム・アボード」というタイトルの本も出版された、長い黒髪が魅力的な知性派美女。 そこで彼女がいれてくれた紅茶をいただきながら、簡単な英文を朗読したりの面接を経て、いよいよ採用決定となりました。 さあ、船出です。 クルーズ・スタッフの仕事内容は、ひとことでいうと、お客様をエンターテインする係り。 何日も洋上を航海する長い船旅では、お客様が退屈しないように、いろいろなプログラムが組まれています。 朝もはよからヨガ、フィットネス体操、豪華な朝食ビュッフェのあとはトランプ大会、ビンゴ・ゲーム、ミニゴルフ。 お昼を食べてデッキのプールで泳いだり、日光浴したり、英国式アフタヌーン・ティーをいただいたりするうちに、フルコースのお夕食になりまして、フォアグラとか、ステーキとか、XXXのア・ラ・XXXXXとか食べますね。 そのあとは、日替わりのダンス&ソングのショウや、生バンドの演奏で社交ダンスを楽しんだり、バーでいっぱいやったりしているうちに真夜中のビュッフェのお時間となりまして、ここでまたシュリンプ・カクテルなどをいただいていると夜もふけていく・・・、というしだい。 クルーズ・スタッフは、このほぼすべてのプログラムを、企画・運営・遂行する係りなのですね。 だから、昼間は制服を着ていますが、お夕食からは、その日のドレス・コードによって、フォーマルかインフォーマルのドレス(自前です)姿で、お客様と同席しておもてなしもします。男性はもちろんタキシードね。 ああ、楽しい日々でした。 盆と正月が一度に来た、というのは、こういうことを言うのかと思いました。 (以下、随時更新予定) ジャンル別一覧
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